当院の音声治療をご紹介致します。
音声治療とは声のリハビリテーションともいえる治療で、悪性腫瘍以外のほぼすべての音声障害に対する治療の入り口となります。
呼吸法の練習による声門下圧の調節を行うとともに、様々な音声訓練により発声に関連する筋群の緊張の調節を行います。
これらのバランスが非常に重要となってくるため、それぞれの患者様に関してゴール設定を行い、患者様に合った音声治療を行ってまいります。
診察
神戸大学病院で音声外来の責任者を務めていた院長が診察を行います。
診察にあたっては患者様の声の聴覚印象、実際の声帯の状況(振動状況や閉鎖状況、左右の声帯のバランスなど)、音響分析(声の振動数やゆらぎなど)を参考にしつつ言語聴覚士とともに方針を検討します。
それぞれの患者様により音声の使用状況や求める音声は異なるため、方針は千差万別です。ぜひ色々相談してみて下さい。
当院では手術を行っておりませんが、大学病院で数多くの手術をてがけてきた経験から手術適応となる症例と判断した場合は適切な病院をご紹介致します。
音声治療(初回)
言語聴覚士が声を録音し、発声持続時間、声域、話声位、声のゆらぎなどを計測します。
初回の音声治療ではまず声が出る仕組みや、今の声がどのような状態なのかをご説明し、今後のリハビリテーションのプランを検討します。また、生活習慣や、声の使い方を確認し、患者様ごとにノドに負担がかかりづらい発声指導を行います。
次回までに行っていただく課題をお出ししますので、家でも是非練習を継続して下さい。
音声治療(二回目以降)
課題がどれくらい出来ているか確認させていただき、音声を評価します。通常2〜4週ごとに受診いただき、その都度音声を確認しつつ方針を微調整します。
ある程度変化があった段階で医師による評価を行い、大きな方針決定を行います。